1948年には既に存在した健康志向なお酒の飲み方 / ホッピー

焼酎

今でこそ、プリン体ゼロ、糖質ゼロ、カロリーゼロといったトリプルゼロで健康志向なビールが販売されていますが、この健康志向が本格化したのはここ最近のこと。
でも、もっともっと昔から健康志向なお酒の飲み方が存在したのです。それは「ホッピー」という存在。
第一次ベビーブームである団塊(だんかい)世代のおじさん達には馴染のホッピーですが、若い世代には案外知られていない様です。そこで今回は「こんな素敵なお酒があったのか!」と言わざるを得ないホッピーの魅力をお届けします。
コレを見たあとには「ラッキー・クッキー・ホッピー!」と叫びたくなるかもしれませんwww



ホッピーの歴史

ホッピーの始まりは1905年に石渡秀が「石渡五郎吉商店」を設立し商売を開始した事から。その後、1926年に信州でホップ畑を発見しその事業を手掛けたのが今のホッピーの原点となっています。
それから22年後の1948年7月に麦酒様清涼飲料水としてのホッピーが発売されました。1995年にはホッピービバレッジ株式会社と改組し現在に至ります。

ホッピー自体はアルコールを含まない麦芽飲料なので、基本的にはお酒と割って楽しむのですが、純粋な麦芽飲料である事からプリン体も脂質もゼロ。当時は副原料の多いお酒が当たり前の時代に、健康志向の先駆けとして今でもロングセラーとなっています。



ホッピー実食

主な原材料は麦芽、粉飴、ぶどう糖、スターチ、ホップ。ビールとは一味違った独自の進化系飲料と言えるでしょう。



100mlあたりのエネルギー(カロリー)が11kcal!しかも、脂質ゼロ、プリン体ゼロ。これを飲めば健康になれると錯覚するほどの素敵な飲み物です。



王冠を開ける。このスタイルは昔ながらですが、缶で飲むより遥かに旨いと思わずにはいられません。ホッピーを焼酎で割るとビールになると勘違いしている人がいるかもしれません(私もそうだった)が、ビールっぽい飲料になるというのが正解でした。それは王冠に印刷された「BEER TASTE」が示しています。



さて、飲んでみましょう。オフィシャルでは氷を入れず、ホッピーやグラスや焼酎をキンキンに冷やして下さいとありますが、自分は氷を入れる派です。ここは皆さんご自由に。



焼酎をグラスの1/5入れて、残りはホッピーを4/5注ぐ。というのが普通ですが、自分は焼酎を1/3くらい注ぎます。これについては各自好きな割合を研究してみて下さいね。



ビールっぽいけど、純粋な黄色ではなく少しくすんだ感じ。でも味は少しビールっぽくて雰囲気は出ています(厳密に言えばほぼ別物だけど)キンキンに冷えたホッピーを旨いおつまみと一緒に頂く夏の夜。一瞬で素敵な時間に変貌します。



まとめ

ビールは値段が高いし、でもビールが飲みたい人にホッピーはピッタリ。なぜなら今回ご紹介したホッピーのビン1本は発泡酒1本の値段よりも安いのに、ジョッキ2杯分のお酒が楽しめるからです。
大五郎の様な安い甲類焼酎で割れば、ジョッキ1杯あたりの値段は70〜80円くらいで済むため、この物価高の世の中において、酒飲みにとって最高の友と言っても過言ではありません。

東京の下町あたりでは、昼間から安いホッピーを飲みながら焼き鳥なんかをつまんでいるサラリーマンや怪しげなおじさんを見かけますが、それほど庶民的な飲み物。それがホッピーなのです。
皆、この1杯を飲んで明日はいい日でありますように。と願いを込めながら、会話とつまみとホッピーを楽しんでいるのでしょう。
まさに、ラッキー・クッキー・ホッピー!



ホッピーの味

お酒の味の分析
味の評価 評価レベル
苦味 ★☆☆☆☆
辛口度 ★☆☆☆☆
酸味 ★☆☆☆☆
甘み ★☆☆☆☆
旨味 ★★★☆☆
爽快感 ★★★★☆
喉越し ★★★★☆
炭酸 ★★★★★



ホッピーの成分(100mlあたり)

お酒の成分表
成  分 数   値
エネルギー 11kcal
たんぱく質 0g
脂質 0g
炭水化物 1.7g
糖質 1.7g
食物繊維 0g
食塩相当量 0g
アルコール度数 0%
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