プチ贅沢な下町のナポレオン。その澄み切った味わいは本物だった / いいちこ

焼酎

焼酎には色々な種類があります。麦焼酎、蕎麦焼酎、芋焼酎・・・そして、それらを選ぶ時には、ものすごく価格の安いお酒を買うか、高いお酒を買うか。
6リットルくらい入って2千円もしない安いお酒を飲むのも呑兵衛としてはアリですが、普段頑張っている自分へのご褒美として少し高いお酒を買って飲む。というのが人生の楽しみのひとつではないかと考えています。

そこで今回は少し高いけど品質は最高な麦焼酎である「いいちこ」をご紹介します。



いいちこの歴史

そもそも、「いいちこ」ってどういう意味かご存知ですか?最初に聞いたときは何となく下ネタ系を連想してしまいましたが、全然下ネタではありませんでした。
いいちことは大分県の北部あたりの方言で「良いですよ」という意味です。実は「いいちこ」というのは「いい」+「ちこ」と2つの言葉が合わさったもので、「いい」は良いという事、「ちこ」は「そうだ!」といった強調語であり、つまりは「良いものですよ!」みたいな言葉を我々に訴えかけていたのです。

そして、いいちこと言えば「下町のナポレオン」というキャッチフレーズがありますが、これは製造元である三和酒類株式会社が麦焼酎の新製品販売の一貫として一般の方々からネーミングとキャッチフレーズを募集して決めたそうです。なんと、メーカーの社員が名前とキャッチフレーズを考えたのではなく、一般公募で決められたというのは驚きです。そしてそれが成功の素となっているのは言うまでもありません。

そして1979年(昭和54年)、「いいちこ」が世に登場したのです。



いいちこの試飲

紙パックの分解方法が書いてありました。どうやら高品質なパルプを使った良い紙パックらしく、ぜひともリサイクルして下さいといった思いがひしひしと伝わってきます。



今回買ったのはアルコール度数が20度のもの。実は25度のいいちこもありましたが、20度が特売品だったのでこちらを買ってしまったというのは内緒。



黄色いキャップを時計回りに回すと、パキンていう感触と共にキャップが取り外せます。密閉度を高めるため真ん中に透明な部品が配置されており、高品質を保つための努力がこういった些細な所にも見え隠れします。



さて、グラスに氷をある程度の量入れて・・・



いいちこを注ぎます。ちなみに勢いが弱いのは写真を撮影するタイミングが早すぎたせい。もう一度シャッターを切った時にはピンボケで使えない写真になっていたのは内緒(2回目)



グラスに半分くらい注いだら、あとはお好きなもので割るだけ。水でも良し。お茶でもコーラでもジュースでも、何にでも合うのがいいちこの良いところ。



100mlあたり113kcalとそれなりにカロリーはありますが、よく見ると外の成分は全て0g!!。なんて健康的な飲み物なんでしょ。



いいちこの味わい

世の中に麦焼酎の種類は多々あれど、いいちこほど洗練された製品はそうそう無いかと思います。焼酎独特の臭みはほとんどありませんし、澄み切った味わいは非常に飲みやすく、水で割ったときの純粋さは他の追随を許しません。

だからこそ、何と割っても両者がケンカせず互いの魅力を底上げする。そんな力を持っているのが「いいちこ」なんでしょう。
どこまでも真っ直ぐなこのお酒が飲める幸せ、大げさではなく生まれてきて良かったと改めて感じるのは自分だけでしょうか?



いいちこの味

お酒の味の分析
味の評価 評価レベル
苦味 ☆☆☆☆☆
辛口度 ★★☆☆☆
酸味 ☆☆☆☆☆
甘み ★★★★☆
旨味 ★★★★☆
爽快感 ★★★★★
喉越し ★★☆☆☆
炭酸 ☆☆☆☆☆



いいちこの成分(100mlあたり)

お酒の成分表
成  分 数   値
エネルギー 113kcal
たんぱく質 0g
脂質 0g
炭水化物 0g
糖質 0g
食物繊維 0g
食塩相当量 0g
アルコール度数 20%
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